辻 明日真/ コラム, 小説, 連載/ 0 comments

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《ホーランドロップとトンビ》

辻 明日真

 

 

第十六章『早稲田新歓2日目』

2016年4月1日(土曜日)午後14:00

@GARAGE早稲田

鳶雄の「学生プロデュース、100人計画」が始まり3か月が経過した。年も2015年から2016年に移り、鳶雄が成り済ます誠も大学3年生になろうとしていた。

「じゃあ、そろそろ行ってくるか~」

「え?どこに?」

「早稲田に!」

「あ、そうか。昨日から新歓始まったのか」

「この機会を逃したらあかん」

「そうだね、100人計画には絶好の機会だね。今何人の学生と会ったの?」

「まだ18人」

まだまだ先は長い、口には出さないが、鳶雄の顔がそう物語っていた。GARAGEから出ていく鳶雄の悲しげな後ろ姿に政孝は心配になった。いつもの元気はつらつとしたエナジーが鳶雄から出ていないことに政孝は気付いていた。

(誠くん、様子がおかしい……何か思い悩んでるのかも)

早稲田大学に鳶雄が到着すると新歓の熱気は物凄く、歩くのもやっとの混雑状態であった。その人ごみの中、鳶雄はある一人の人物を発見した。

「……あぁ?!」

それは早稲田にいるはずのない人であった。鳶雄は自分の目を疑った。

「ありえない、どうして……こんなところにいるはずないだろ……」

鳶雄は茫然として人ごみの中、一人ポツンと立ち尽くした。そして間髪入れず次の出来事が鳶雄に舞い込んできた。

 

プルルルルるうぅぅ~~~プルルルルるうぅぅ~~~

 

それは、3か月ぶりの誠からの着信であった。

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辻 明日真

辻 明日真

田舎に泊まろう!をコンセプトに自転車旅で10代はひたすらバガボンド。大学での豊富な失敗体験を生かして学生アドバイザーを行う傍らブログや小説に熱を入れる。アウトドアに見せかけて実は囲碁、お茶、コタツを三種の神器としているかなりのインドアマインドの持ち主。

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